危機管理広報 失われた信頼を取り戻す

「不祥事ランキング2024」発表

2024年は、事態を認識してからの行動に時間を要したことにより、さらなる被害の拡大やイメージの悪化につながった事例が上位に。「もっと迅速に対応すべきだったのでは」「公表が遅すぎる」などの批判を浴びました。危機発生後の広報対応は、その後の企業イメージに影響を与えます。不祥事のニュースを見ている生活者はどのような印象を抱いているのでしょうか。アンケートの声とともに2024年の出来事を振り返ります。

ランキング/1位

小林製薬、紅麹関連製品による健康被害(3月)

小林製薬は3月22日、紅麹の成分を含んだ製品を摂取した人に健康被害が発生したと公表。製品と健康被害の関係を疑う問い合わせが医師からあったのは1月中旬で、製品を自主回収するまで2カ月が経っていた。3月29日、2度目の記者会見では、関連が疑われる死者数は5人と発表。その後、死亡事例は更新されていなかったが、6月28日、家族が死亡したという遺族からの問い合わせが多数あることが明らかになった。

アンケートの声

死者が何人も出ているのに原因究明が遅かったしトップの謝罪も誠意が感じられなかった(61歳女性)
▶ 健康被害をすぐに報告しなかったのが隠蔽体質な企業だと感じた(57歳男性)

ランキング/2位

宝塚歌劇団員死亡問題、パワハラ認め遺族側に謝罪(3月)

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危機管理広報 失われた信頼を取り戻す

どんな企業でも不祥事や災上は起こり得ます。危機が発生した際に、イメージダウンを最小限に抑えるためには、どのようなコミュニケーションが求められているのでしょうか。本特集では、2024年に起きた不祥事の事例を分析、教訓とし危機を乗り越えるための広報対応とリスク対策について考えていきます。

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