コーポレートサイト フルリニューアルを実現

創業30周年を機にコーポレートサイトを刷新 多彩な事業を行う「今のアスクル」を表現

周年などの節目を機に、サイトのリニューアルを実施するケースもある。2023年で創業30周年を迎え、10年ぶりの刷新を行ったアスクルが、コーポレートサイトに求める役割とは。プロジェクトメンバーに聞いた。

アスクルは6月20日にコーポレートサイトの全面リニューアルを実施した。同社がサイトをフルリニューアルするのは10年ぶりになる。

このタイミングでリニューアルに至った理由は大きく2つ。ひとつは10年前に刷新した以前のサイトのUI/UXが古くなっており、スマートフォンやタブレットにも対応していなかった点。そしてもうひとつは、2020年に定めたパーパス・バリューズを発信し、体現するサイトにすることで、“今のアスクル”を示していくためであったという。

従業員アンケートを実施

同社では、リニューアルプロジェクトを開始する以前に、全従業員を対象にコーポレートサイトに関するアンケート調査を実施。「アスクルに対するイメージ」「コーポレートサイトを通じて伝えたいアスクルのイメージ」「他社のコーポレートサイトを見る際にどこをチェックするか」などを質問した。すると社内からは、「アスクルがオフィス通販だけの会社ではないということを伝えていくチャンスだと思う」「コーポレートサイトは会社への入り口とも言えるため、顧客や株主が知りたがっている情報が見つけやすい設計にしたい」などの意見が集まった。リニューアルにおいては、これらの従業員の生の声も反映している。

リニューアルプロジェクトはコーポレートコミュニケーション部門の統括部長、IR担当、広報担当が主導。インフラチームやIT関連のチーム、デザインチームをはじめ、サイト内のコンテンツ作成においては多岐にわたる部門の協力を仰ぎながら、推進していった。

コーポレートサイトが果たす役割について、同社では、「➀様々なステークホルダーが知りたい情報に出会える場」、「➁アスクルが発信したい情報を能動的に伝えられる場」と捉えているという。

「➀について、ステークホルダーごとにコーポレートサイトが提供できそうな情報を整理したのが図です。各ステークホルダーに優先順位はなく、この方たちが必要な時に、アスクルの理解に役立てるようなサイトを目指しました」とコーポレート本部で広報を担当する増子歩氏は話す。

また、➁に関しては、リニューアル前のサイトでは、社内でサイトの内容を更新することができず、発信したい情報があってもタイムリーに更新することができなかったという。そこで、今回の刷新ではWordPressをCMSとして導入し、タイムリーな情報更新が行えるようになった。

複数の事業内容を動画で紹介

トップページのメインビジュアルでは、アスクルの主な事業...

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多様なステークホルダーが訪れるコーポレートサイト。昨今は、企業の存在意義や社会課題に対する姿勢など、事業にまつわる想いや将来性が、一貫性を持って伝わってくるコーポレートサイトが求められています。加えて、ユーザーにとって欲しい情報がすぐに見つかるような設計や、運用体制も考えていく必要があります。サイトを刷新するにあたり、どのような準備がポイントとなるのでしょうか。

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