近大マグロに続け! 全入時代の大学広報

産学連携で体臭測定デバイス開発 大阪・東京でメディア説明会開く

研究・教育分野における産学連携の取り組みを広報活動に活かすには?企業との研究開発、教育プログラム連携など大学の取り組みから、大学の社会評価を高めるためのポイントを探っていきたい。

(左から)AI技術を用いてニオイの識別研究などに取り組む大阪工業大学の大松繁客員教授、コニカミノルタ側で開発を担当した秋山博氏。

7月13日、大阪工業大学とコニカミノルタは共同開発した体臭測定デバイス「Kunkun body(クンクン ボディ)」を発表した。手のひらサイズのセンサーとスマートフォン用アプリによって、汗のにおいや加齢臭などの度合いを可視化できるというアイテムだ。

当日は大阪、東京でそれぞれ異なる内容のメディア向け説明会を開き、合計で26媒体が来場。在阪テレビ局などを中心に10番組、日経新聞など6紙でも取り上げられた。コニカミノルタで本件の広報を担当する高橋誠光氏(広報ブランド推進部)によると「体臭に関する話題は社会的関心が高く、NHKの複数のニュース番組でも報道されました。現在もメディアからの問い合わせが途切れない状況」といい、反応は上々だ。

パブリシティの影響は、その後の販売状況にも表れている。7月から10月にかけてクラウドファンディングサイト「Makuake」で商品をテスト販売したところ、1842人が購入。売上金額は4830万6000円に達し、当初目標の225万円を大幅に上回る結果となった ...

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近大マグロに続け! 全入時代の大学広報

少子化が進むなかで今、大学広報の手腕が問われています。その成功例の筆頭とされるのが、近畿大学。近大に続けと、各大学でも広報戦略の重要性が見直されつつあります。さらに産官学連携などを通して、大学の存在意義をいかに示していくか。事例やレポートを通し考えます。

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