企業ブランディング 求心力を生む新たな取り組み

社内コミュニケーションに注力したネスレ日本の110周年企画

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。

ネスレ日本
1913年創業

1913年4月、ネスレ・アングロ・スイス煉乳会社が世界拠点のひとつとして横浜に日本支店を開設。1933年から煉乳の国内生産を開始し、現在は飲料や食料品、菓子、ペットフードなどの製造・販売を行う。国内3工場の購入電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替えるなど、サステナビリティの取り組みにも力を入れている。

飲料や食料品、菓子、ペットフードなどの製造・販売を行うネスレ日本が、2023年に創業110周年を迎えた。「2013年に当社の100周年、2016年にはネスレグローバルの150周年と大きな節目が続き、そこで対外的なコミュニケーションを実施したので、今回は思い切って2400人の従業員を対象とした社内コミュニケーションに絞り込むことを決断しました」と話すのは、施策実施の中心的役割を担ったコーポレートコミュニケーション室の野村由起子氏。

施策では、「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」というパーパスの再認識と、自社の...

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企業ブランディング 求心力を生む新たな取り組み

社会における企業の存在価値を見つめ直し、企業のありたい姿について従業員と共に議論しながら、自発的な取り組みを促すコミュニケーションを積み重ねる。さらには多様なステークホルダーへ企業価値を発信し、対話していく─。こうした企業の求心力を高めていこうとする動きが活発になってきています。優秀な人材や共創相手を惹きつけるためにも注目が高まっている企業ブランディング。実践にあたっては、企業イメージを客観的に把握し、コミュニケーションを通じて解決を図っていく、広報部門の役割が欠かせません。

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