企業ブランディング 求心力を生む新たな取り組み

PRONI、世界観を伝える要は従業員による「熱狂的なエピソード」の積み重ね

企業の価値を社会に広く伝えることがBtoB企業にも求められるようになってきた近年。BtoCよりも認知を得にくい中で、どのようなコミュニケーションを図っていくべきか。従業員を巻き込んで推進したリブランディング事例に迫った。

DATA
企業名 PRONI
設立年 2012年10月
従業員数 232名(うち、正社員は120名、2023年9月1日時点)
リブランディングプロジェクトの体制 代表取締役が推進し、デザイン室長、プロダクト開発部長、CEO室を中心に連携。

ビジョンに「受発注を変革するインフラを創る」と掲げる、PRONI。2023年9月に社名を変更し、リブランディングを行った。BtoBの受発注プラットフォームのサービス名称やサイト、コーポレートロゴを変え、コーポレート・タグラインも策定。創業・資金調達に次ぐ「第三創業期」としてスタートを切った。

肩入れしたいストーリー

リブランディングの背景について取締役の中村哲朗氏は「企業が受発注を検討する際、当社のサービスが第一想起される状態を目指すため」と明かす。「リブランディングは、ビジョン実現に近づく、マーケティング戦略の土台づくりです。社名とサービス名の統一といった見せ方だけでなく、上場まであと数年と見越した今『ユニラボ(旧社名)、アイミツ(旧サービス名)とは何者なのか?』を改めて言語化し社内外に伝える必要があると考えました」。

主力サービスの「PRONIアイミツ(旧アイミツ)」は、IT制作やSaaS...

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企業ブランディング 求心力を生む新たな取り組み

社会における企業の存在価値を見つめ直し、企業のありたい姿について従業員と共に議論しながら、自発的な取り組みを促すコミュニケーションを積み重ねる。さらには多様なステークホルダーへ企業価値を発信し、対話していく─。こうした企業の求心力を高めていこうとする動きが活発になってきています。優秀な人材や共創相手を惹きつけるためにも注目が高まっている企業ブランディング。実践にあたっては、企業イメージを客観的に把握し、コミュニケーションを通じて解決を図っていく、広報部門の役割が欠かせません。

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