2016年ヒット商品のPR

福島市民がアンバサダーに 地域限定商品で84万袋を販売

既に一定の知名度がある商品ブランドも、新価値の創出でニュースになる。社長の地元・福島を巻き込んだカルビー「ポテトチップス」の地域限定商品や、「お土産品」のポジションを獲得した三島食品「ゆかり( ペンスタイル)」を例に解説する。

約7倍の売上

カルビーが5月に発売した「ポテトチップス いかにんじん味」は東日本エリア限定・数量限定であるにもかかわらず、再々発売するなど同社としては異例の売上を記録した。伊藤秀二社長の地元・福島市の名物を商品化し、地元を巻き込んだPRに成功している。

地元メディアを招き贈呈式

4月28日には福島県庁と市役所で2件の記者会見を実施。時間をずらし、どちらにも社長が出席した。その後の展開も含め、報道は累計185件にものぼる。写真は市役所での会見で、伊藤秀二社長(中央左)と福島市の小林香市長(中央右)の様子。

「いかにんじん」は、正月料理やおつまみとして家庭で食べられている福島県の郷土料理だ。「いかにんじん味」開発のきっかけは …

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「大型のヒット商品が不在」と言われるようになり久しい近年、話題になる商品の共通項、そしてPRの切り口とは?ネット上の口コミからマスメディアに波及する例も増える中、2016年にニュースとなり、実際に売上を伸ばした事例から学びます。

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