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SNSが起点となり完売続出したゆかりペンとは?

ネットの話題から全国メディアへ
SNSが起点となり完売続出 G7外相会合土産にも採用

三島食品「ゆかり®(ペンスタイル)」

累計販売数18万本

見た目はマジックペンのようだが、実はふりかけの容器。左右に振ると「ゆかり®」を出すことができる─三島食品(広島市中区)が2014年11月に発売した「ゆかり®(ペンスタイル)」も、ロングセラーブランドに新たな価値を付加しヒットに結びついた例だ。主力商品である赤しそふりかけ「ゆかり」をペン型容器に入れた商品で、累計販売数が18万本を突破。さらに「ゆかり」自体の売上も106%に引き上げるという成果につながっている(2016年10月時点)。

「ゆかり」発売から46年が経った今、高い知名度によって「ペン型という見た目と機能のギャップが斬新で面白い」とネット上で話題化したほか、約40件のマスメディアでの報道、新たな定番お土産品としての認知獲得という段階的なPRが功を奏した形だ。

社長自らが商品化を提案

元々は「焼酎にゆかりをふりかけて飲む」という三島豊社長の習慣から発案された商品。

「ゆかり(ペンスタイル)」の開発は、同社の直接販売部門によるもの。ノベルティやお土産用商品など、ブランディングを目的とした商品開発を担っている部門だ。

そのルーツは、三島豊社長が考案した「焼酎にゆかりをふりかけて飲む」という楽しみ方にある。「社長は小瓶にゆかりを入れて持ち歩いていたのですが、重くて不便だった。そこで生まれた代案がペン型容器でした」と広報兼直販事業マネジャーの佐伯俊彦氏は話す ...

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