採用広報の最前線

採用広報担当者が知っておきたい 従業員インタビューコンテンツ作成の5ステップ

  • 河合幸太(hypex)

魅力ある職場を発信する「採用広報」コンテンツのひとつである「従業員インタビュー」。効果の出る従業員インタビューのつくり方のポイントや注意点について、様々な企業のコンテンツ制作をサポートしてきた河合氏が解説する。

従業員インタビューの採用における効果とは

企業が自社で働く人にフォーカスし、従業員にインタビューを実施してつくるコンテンツ(記事や動画)を発信することが増えてきています。まずはこのようなコンテンツが、採用においてどのような効果を発揮するのか説明します。

従業員インタビューの効果は「応募の数が増える」「採用サイトへの流入が増える」など明確な数字に表れるものではありません。下記に挙げる4つの効果は、採用面接時や入社後の新入社員に「従業員インタビューをどう思ったのか?」をヒアリングした内容に基づいた定性的なものです。

①入社後の働くイメージができる

従業員インタビューを読むことで、採用候補者は給料や福利厚生などの条件面ではなく、その会社で働く入社後のイメージが浮かびます。どんな業務を担当するのか、どんな人と一緒に働くのか、先輩や上司になる人の顔や性格、1日のスケジュール、仕事のやりがいなどを把握でき、応募するか否かなどの検討材料となります。

②求める人材に応募してもらいやすい

従業員インタビューでどんな人が働いているのか?どんな人が会社にフィットするのか?どんな人と一緒に働きたいのか?を伝えることで、自社に合わない候補者からの応募を減らし、自社にフィットする人材の応募を増やすことができます。採用面接の前に読む候補者が多く、すでに会社への解像度が高い状態で面接に来るので、質の高い応答ができます。

③他社と差別化ができる

似たような事業や福利厚生はあっても、従業員は世界にひとつだけの自社独自の個性であり、他社と大きな差別化が図れる要素です。複数社から内定をもらっている候補者であれば、内定を承諾する際の検討材料にすることもあるでしょう。

④従業員のモチベーションアップに繋がる

副次的な効果になりますが、従業員インタビューはポジティブな内容を多く発信するため、働きがいや会社の良い部分を言語化することで、…

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企業の成長に不可欠な「人材の確保」。人手不足の時代においては、広報部門が人事部門と連携し採用を支援していく活動が重要になっています。では、どのように求職者との関係を構築していけばよいのでしょうか。オウンドメディアやメディアリレーションを通じて、求職者に企業の魅力を知ってもらう取り組み、採用ミスマッチを防ぐ表現の工夫、職場の雰囲気が伝わるコンテンツ、時代に即した新人事制度のアピール、さらには危機管理広報まで、広報視点を活かした採用支援についてレポートします。

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