社内コミュニケーション 多様性ある組織で一体感を高める方法

社員に寄り添うトップメッセージを部内で企画 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の動画社内報

話者の人柄や温度感などを伝えやすい「動画」の活用が社内報においても進んでいる。
社長メッセージを発信した動画社内報で社内外からの注目を集めた三菱UFJモルガン・スタンレー証券に、企画において重視している点や制作体制について聞いた。

DATA
企業名 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
創業年 1948年
従業員数 5727名(2023年3月31日現在)
動画社内報の管轄部門 広報・ESG部 13名

施策におけるポイント
「社内課題を解決する企画」と「親しみやすい表現」のバランスを徹底して追求。社内報動画が自己開示の場となることで、若手とベテランの相互理解に貢献する。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の広報・ESG部では、2022年から社内報動画の制作に取り組んでいる。

若手とのギャップを埋める

動画社内報を始めたのは、「若手社員と経験のあるベテラン社員とのギャップを埋める」ことが目的だったという。三菱UFJフィナンシャル・グループでは、グループ共通の企業指針「MUFG Way」を企業活動において重視し、社員が同じ方向を目指して業務が行えるようパーパス経営を推進している。このようなトップや経営層から方向性を示すことは非常に重要だが、若手社員が自発的に自身の夢や目標を描き、ベテラン層が支援できるようにするためには、パーパス経営に加えて、ベテラン層と若手社員の“相互理解”が生まれるような試みが必要なのではないかと考えたと、広報・ESG部 次長の嶺有佑氏は話す。

「相互理解の第一歩として、まずは社長をはじめとする経営層やベテランの社員がこれまでのキャリアや目標を自己開示することで、若手社員も仕事における目...

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人材の流動性が高まり、多様性のある組織づくりが推進される中、社内コミュニケーションがますます重要になっています。働く人の多様性は保ちながらも、組織が進む方向性への共感をいかに集めていくか。働く仲間が切磋琢磨しあって、自発的に仕事に取り組めるようにするにはどうすればいいのか。広報担当者には今、従来とは異なる社内コミュニケーションのアプローチが求められています。社内を楽しく巻き込み、参画したくなるようなコミュニケーション実現のヒントをお届けします。

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