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プレゼン力診断

吉野家・河村泰貴社長のプレゼン分析「顧客目線が伝わる爽やかさ」

  • 永井千佳(エグゼクティブ・スピーチ・コンサルタント)

経営者やPRパーソンの「プレゼン力」を診断するコーナー。声・表情・身振り・ファッションといった視点から毎号、分析します。

「ベジ丼」で健康価値提案
価格戦略などに質問が集中

吉野家は5月14日、「ベジ丼」など11種類の温野菜を使ったメニュー3品の記者発表会を都内で開催した。河村泰貴社長のほか、松木安太郎さん、安倍なつみさんがゲストに登場。発表会終了後の試食会会場で、河村社長は囲み会見にも応じ価格戦略や店舗売上の回復策について質問が殺到した。

「謙虚な若きリーダー」の覚悟

記者からの質問に、まずは「はい!ご質問ありがとうございます!」と答え、アイコンタクトをとりながら表情豊かに真摯な姿勢でメモをとり、笑顔で対応する。質疑応答といえば緊張感ある場になってしまいがちだが、この一言が会場を一瞬で爽やかな空気感に包み込む。答え終わったときも記者と目線を合わせ、相手が納得しているか確認する姿は、誠実さを感じさせる。

新商品の「ベジ丼」について「利益率が高いのでは?」という問いに対して「個々の利益は公表できない」としながらも、相手の立場を考え「でも野菜は高いです」とヒントを提供して記者が満足するように妥協できる範囲を探って答えているのも好印象。また、答えにくい質問でも「自分の考えでは……」と自らの言葉で語っていた。

アルバイトからのたたき上げとして話題になった河村泰貴社長だが、現場で日々、顧客から真剣に学び積み重ねてきた姿が、言葉の一つひとつに謙虚さと本物の迫力を生んでいる。この顧客目線で徹底的に考える姿勢は一朝一夕に身につくものではない。

すべてが終わった後も見事。舞台を降りてからも緊張感を保ち経営者として見られている存在を意識し …

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