宣伝会議の教育講座には、受講形式が複数あります。ご都合に合わせてお選びください。
※それぞれカリキュラム、講師情報などが異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
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教室開催
万全の感染対策の整った会場において、対面で、講師による直接指導を受けることが可能です。
プロのカメラマンや専門家ではないけれど、「そそる」広告表現の制作・判断ができるようになる講座です。
メディアを通した広告では、「味や雰囲気を言い表す」ことは難しく、もし的確に言い表すことができたとしても、「そそられる」かは分かりません。
本講座では、絵や言葉だけで、直接体験できないはずの「五感」を刺激する方法を学びます。
企業の宣伝部、販促部、商品開発部の方など
広告会社のプランナー、制作会社のクリエイターなど
「味」や「香」なしで、おいしさを表現するとは
生活者の食に関わる領域では特に、シズル感によって「おいしそう」と思ってもらい、購買意欲を高めることが重要です。商店街のパン屋や駅前のケーキ店などで、こんがり焼けたパンを見たり、ケーキの甘い香りにつられてつい買ってしまう経験は、誰もが想像できます。しかし、私たちが関わる広告界では通常、おいしそうなにおいや、味を直接届けることはできません。実際には食べられないTVや紙やパソコンの液晶を通して「おいしそう」と思せる方法は、味を正しく言い表すことではありません。商品の世界観を基に、五感をいかに刺激し、おいしさを想起させるかが重要です。
「言い表す」ではなく「そそる」 戦略的においしさを想起させる
シズル感を上手く表現するためには、まず消費者が「おいしそう」と感じるポイントを理解しなければなりません。それは、表面的な見た目だけではなく、アングルやシチュエーション、色彩、ことばなど、多くの要素が絡み合っています。例えばコーヒーでは、豆の香りやランクを訴求するだけでなく、「あたたかさ」や「安心感」などの別の切り口にもにもシズルはあるかもしれません。「味や雰囲気を言い表す」ことはそもそも難しく、たとえそのまま表現できたとしても「そそられる」かはわかりません。あくまで目的は「そそる」ことにあります。
シズルポイント
味覚そのものではなく、「おいしい記憶」を再生させる
広告や制作物では、主に視覚と聴覚だけにしか訴えることはできず、匂いも、味覚も実際に伝えることができません。そのような場合には、見る人の脳の中のデータ、記憶に訴えることが重要です。しかしその記憶は、必ずしも客観的で正確な表現によって刺激されるわけではありません。湯気や艶をつくったり、粘土を調整したり、たわみ・はじけさせたりと、五感を刺激する様々なテクニックが存在します。
また、商品や食材の魅力を伝える切り口を探したり、ターゲットを絞ったりと、シズルの表現に必要な考え方が存在します。講義では、今まで経験や感覚でしか養えなかった、シズル表現の基本を学びます。
そそる言葉
味覚の数と種類は言葉の数と種類よりもはるかに多い
人間の味覚センサーは、きわめて鋭敏に、繊細にできています。そのため、味覚の種類と言葉の数の種類を比べてみると、威嚇の種類の方がはるかに多いことは明らかです。例えば、砂糖が「甘い」、柿が「甘い」、チョコレートが「甘い」。いづれも言葉は「甘い」であり、それ以外に直接的に言い表す単語はありませんが、これらが同じ感覚を意味しているのではないことは明らかです。 このように、無数の言葉の中から、他のものではなく柿を売るための言葉、チョコレートを売るための言葉を選びとることが、すなわちコピーの技術となります。講義では、事例を通してこれらの技術を体感・体得します。
時間 | 講義内容 |
10:00-12:00 |
シズルポイントの発掘おいしい切り口をみつける
・シズルの心構え ・商品や食材のおいしい切り口を考える ・媒体によって異なるシズルの捉え方 ・シズル表現のために必要な知識 ・シズルのテクニック |
13:00-15:00 |
ことば編 言葉で欲望を刺激する
・広告の基本的役割 ・広告コピーの核となる考え方 ・シズルとは ・人間の五感 ・限られた言葉の数でより多い味覚を表現する ・モノを美味しく書くための視点 16の切り口 |
15:20-17:20 |
ビジュアル編 商品の魅力を絵で伝える
・絵でシズルを表現する ・広告におけるシズルとは ・クライアントから見たシズル ・消費者から見たシズル ・移り行く時代におけるシズルの考え方 |
森沢 のり子氏
シズルプランナー
フードコーディネーター、シズルプランナー、テーブルコーディネーター。
茨城生まれ。八洋社スタジオに美術進行見習いとして入社、飯田みゆきクッキングスタジオ、柳原料理教室を経て、1983年スタジオジェリービーンズ設立。永谷園、エスビー食品、味の素、日清食品、キリン「一番搾り」などの広告撮影のほか、商品開発も手がける。
板東 睦実氏
株式会社博報堂 クリエイティブセンター エグゼクティブクリエイティブディレクター
1958年徳島県生まれ。大阪大学 文学部卒業後、81年に博報堂に入社。第三制作室勤務 コピーライターを経て、94年 第二制作局 クリエイティブディレクター、2010年第二クリエイティブ局長、15年4月より現職。
中野 達仁氏
株式会社 東北新社
クリエイティブセンター 企画演出部/OND゜シニアディレクター
福岡県生まれ。中央大学卒業後、東北新社入社。'91年ディレクターデビュー。ACCテレビCM部門ゴールド、TCC賞、カンヌショートリスト受賞など。
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