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審査員特別賞に選ばれた2作品についても教えてください。 |
志伯 |
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本当に、あるのではないかと思わせるギリギリのリアリティーがおもしろいです。以前乗車した人の追体験をCMの主人公がすることで、コンセプトを直接的な言葉で明示するのではなく、状況によって伝えています。ストーリーテリングという手法ですが、効果的に使われていますね。
ただ欲を言えば、行った先で何かあったりすると、よりおもしろい企画になったのではないでしょうか。 |
稗田 |
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僕も履歴を辿るという視点がおもしろいと思いました。主人公とともに旅する中で、レンタカーの良さと栃木の魅力を飽きることなく体験できます。ただ、ラストの「レンタカーにはたくさんの想い出が詰まっている」という部分、そこから1歩先の「だからこう!」みたいなコピーがあるとより良かったです。 |
新井 |
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レンタカーを利用していただく度にカーナビの履歴は消去しているので、実現は難しい話です。ただ、ストーリーを変え、「履歴をきちんと消さないと大変なことになるよ」といった内容にすると、社員向けに注意を喚起する映像にもできると感じました。 |
稗田 |
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マウス型のクルマが実際に公道を走ったらどうなるだろう、などとつい考えてしまいます。見たことのないCMになりそうな予感がしますね。ただCMのコンセプトがやや曖昧なので、コピーとして明確にひと言で表されているとより良くなったと思います。 |
志伯 |
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切り口はほかの作品と異なっていて、マウスが走り出すというところには、私も可能性を感じました。インターネットからドライブにつなげるというのは、切り口としては良いですが、レンタカーである必要性が欠けてしまいやすくなるので、この点をより意識できれば良かったのではないかと思います。 |